-- AA-Net --
Sorry, japanese only. ----update 99.06.21
メンバー構成
AA-Netは三菱地所に勤める若い設計者たちが中心となり、組織や国籍を越えた様々な個性が結集されたバーチャルグループである。メンバー構成はコア・メンバーとして武田有左、宮地弘毅、西堀正樹(ロンドン在住)、吉川朗、須藤啓の三菱地所の5人に、マニグリエ真矢(exprime)、濱野慶彦(AALab)を加えた7人。それに米田充治、今枝亮一、伊藤雅之、柴田康博の三菱地所のメンバーと木村明彦(エンバイロ・システム/環境設計)、岡達也(exprime/グラフィックデザイン)、中島宏幸(バス・プラスワン/CG制作)、長谷川一美(構造空間設計室/構造設計)の専門スタッフが加わる。

コンピュータ環境
AA-Netは特定の活動拠点を持つ訳ではなく、情報はデジタルな形でネットワーク上に共有されている。全てのメンバーは自前のM a c環境(PowerMac8500〜9500レベル)を持ち、インターネットに接続している。ソフト環境としてはMiniCad、Photoshop、Illustrator等の2Dから、ShadeProfessionalを主体にした3D、Director などのオーサリング・ツール、ネットワーク関連ソフトなど、その中身は様々である。各設計者の思考に一番マッチするツールを利用するというのが原則で、あえてソフトの統一を図らずDXF/PICT/EPS/JPEG/PDF等の共通ファイル形式でデータの共有を進めている。

ネットワークの利用
グループを結成した当初(94年)は、メールやデータのやり取りはNIFTY上で行い、N IFTYのHomePartyを利用して、意見交換やコンセプトの検討などを試みた。現在はインターネットを利用したメールやデータの交換を主体に、独自のホームページを立ち上げて、画像や文章などの共有化を図っている。

ネットワークコラボレーションの動機
構成メンバーが複数な組織と国にまたがるため、バーチャルなネットワークを利用して共同作業をせざるをえなかったことが、動機のひとつではあるが、そうした組織を越えたコラボレーションを行うことで、複数の視点や幅広い知識と経験を共有し、個人を越えた設計の可能性を探求する目的も大きい。また、建築のもつ社会性を考慮した場合に、情報化がもたらす社会的な変革について、メンバーが積極的にネットワーク環境に身を置くことで、将来の社会やそこに求められる建築像を模索するといった動機もある。

ネットワークコラボレーションのプロセス
プロジェクトの進行過程を簡単に述べると、初期段階では条件の抽出やコンセプトの検討、各メンバーの意見や関心事などを、まず電子メールなどで交換することから始まる。時にはプロジェクトから外れた無駄話も含めて、参考文献のデータベース構築やキーワード・リストなど、出来るだけ広範な情報を抽出し、検討を加えていく。こうしたメールによる意見交換はプロジェクトの最終段階まで続けられる。また、具体的な建築の構成は、メンバーそれぞれが各自のアイデアに基づいて図面化や3Dのモデリングを行い、メールでデータを交換して検討するほか、ファイス・ツー・ファイスのミーティングで詳しく内容の検討を行う。定期的に行われるオフ・ライン・ミーティングやメールのやり取りが繰り返され、徐々に設計の方針が収斂していく。大まかな方針が決まったら、それまでの意見の流れや得意分野などにより役割分担がなされ、より詳細な検討と図面化が行われる。(役割分担に関しては、あくまでも固定的なものではなく、例えば、あるアイデアが方針に盛り込まれた場合に、そのアイデアを提案した者が担当となって検討を進めたり、メンバーそれぞれの知識・経験の度合いや積極性などによって、その都度自然に役割が決定する。)また、内容の再考や新たなアイデアの発見によっては、プロジェクトの後半であっても、その方針を大きく転換するこ ともあり、こうした紆余曲折を経て、最終的な設計が形作られていく。

ネットワークコラボレーションの特徴
全ての設計情報がデジタル化されてネットワーク上にあるため、物理的な時間と空間の制約がなくアクセスが可能であること。またそうした情報が全てのメンバーに共有され、いつでも参照し、活用できること。従って、提出されたアイデアや意見などの情報は提出者だけに帰属するのではなく、グループの中で共有され、相対化や取捨選択、改編等を受けることで、グループとしての思考に止揚されていく。また、自ら進んでアイデアや情報を提供し、意見交換を行う以外にコラボレーションに参加する方法はなく、従って自らの独自性と技量が厳しく試される。

ネットワークコラボレーションの可能性
設計者間のネットワークコラボレーションについていえば、ネットワーク環境の整備(特に通信費の改善)と企業体質の変革がなされれば、ワークスタイル自体が大きく変化する可能性がある。また、情報の共有化の点では、WEBページの利用がもう少しスマートに出来れば、(2D、3Dデータの共有化、VRMLなどの活用も含めて)プロジェクトの進行が合理的に進むと考えられる。ファイス・ツー・ファイスのミーティングは会話によるインターラクションや意志疎通の点で最も重要であるが、特に遠隔地(例えば現場事務所など)とのコラボレーションでは、安価で使用性能の良いテレビ会議システムなどがあれば、その代替として利用価値が高い。さらに社会に開かれた設計システムとして、住民やユーザー参加型のコラボレーション・システムが考えらる。(行政の対応が良く、積極的な情報公開の姿勢があれば、)設計者間のネットワークコラボレーション以上に重要であり、可能性の広がりも大きい。

(1998.05.15. 濱野慶彦 [AALab代表] )

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メンバーのホームページ
濱野慶彦: http://www.aalab.com/
武田有左:
マニグリエ真矢・岡達也: http://www.exprime.co.jp/
宮地弘毅:
柴田康博: http://kiwi-us.com/~shibayan/
木村明彦: http://www.enviro-sys.com/


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