■概 説
  新潟県上越市板倉区は、浄土真宗の開祖・親鸞の妻、恵信尼が晩年を過ごし亡くなった地とされています。「ゑしんの里記念館」は郷土の歴史的人物である「恵信尼」を記念して建設されました。施設内には、ゑしんミュージアム、観光情報コーナー、物産品販売コーナー、多目的ホール、和室、食堂などがあり、恵信尼に関する資料の展示や、地域コミュニケーションの場となっています。また記念館に隣接して恵信尼公廟所があり、上越市における、親鸞を巡る旅の目的地の一つとして訪れる人々も多いようです。

■恵信尼について
  親鸞の妻、恵信尼については、残された資料が少なく、出自や親鸞との結婚の時期など、まだまだ不確定な部分も多いようですが、学説によれば、越後に流罪となった親鸞と暮らし、関東各地での布教活動を支え、晩年は親鸞のもとを離れて上越市板倉に移り、飢饉のなか親鸞の子供や孫たちの面倒みて、87歳を超える長寿を全うしたと考えられています。恵信尼が残した「恵信尼文書(恵信尼消息)」は、親鸞の生活や思想を知る上で、また鎌倉時代の女性の筆による手紙として、貴重な史料となっています。

■展示設計
  今回はバスプラスワン(BPO)と共同で展示全体の基本設計から実施設計までを行いました。基本設計では、ゑしんミュージアム及び観光情報コーナーの展示内容・展示方法を検討し、関連資料が少ないことや宗教に関わる内容となることなどから、オーソドックスな展示方法を採用しました。また実施設計では、展示物(複製掛軸・絵巻物等)や解説パネル・展示ケースの製作、映像・PCコンテンツ制作からミュージアム・グッズのデザイン製作までと、一通りの展示設計・製作を行うものとなりました。
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