■概説
 ブルックリン・ミュージアム(Brooklyn Museum)はブルックリンのほぼ中央にあるプロスペクト公園(ProspectPark)に隣接し、世界有数のエジプト・コレクションのほか、アフリカ、オセアニア、オリエントの美術品収集も大変充実しています。
 1880年代マッキシム・ミードとホワイトが設計したボザール風のオリジナル・プランはその約1/4が完成しましたが、未完成のまま、ミュージアムは運営されてきました。その後1970、80年代にPrentice、Chan、Ohlhausenらにより東ウイングの拡張工事が行われ、1986年のブルックリン・ミュージアム拡張マスタープラン・コンペでは、磯崎新+ジェームズ・スチゥアート・ポルシェック・チームが選ばれ、マスタープランを提出。1991年にレクチャー・ホールが完成しました。また、2002年にはPolshek Partnership Architectsによって設計された表玄関と公共広場の改修工事がなされました。

■プロジェクト解説
 このレクチャー・ホールは1980年に増設された既存建築の内部に設計されたものです。 天井に見られるプラスターで作られた波は、下図でも分かるようにX方向とY方向の波形が合成された形状を持ちます。 磯崎新アトリエの依頼により、この波形の基準面からの距離を、1フィート・グリッドごとに、コンピュータで計算しました(最下図右)。 ここでは設計者の仕様に合わせて形状の数値的な算出を行うという、最もシンプルなコンピュータの利用法ですが、建築家がプログラムによるデザインの可能性と必要性を理解する分かりやすい事例となりました。

●ブルックリン・ミュージアム公式HP
●ブルックリン・ミュージアム解説
南側外観 全体模型
レクチャー・ホール 玄関アトリウム
レクチャー・ホール天井3D レクチャー・ホール天井、レベル計算
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