■シミュレーション概要
  シミュレーションは、砂丘面と地続きになる屋上面に対して、どのように砂が流入・堆積するかを解析したものです。これらの解析をもとに、砂の流入をコントロールし、なおかつ地下の各施設が要求する天井高を確保するように、屋上曲面の形状検討を行いました。砂の流動シミュレーションに関しては、鳥取砂丘における実験データ(風速に対する砂の移動量)と、鳥取市の一年間の風速・風向に関するデータをもとに計算されています。また、シミュレーションによる砂の堆積量は、構造計算上の荷重検討にも利用されました。
●月別のシミュレーション
  下図は、鳥取市の一年間の標準風速・風向データをもとに、各月ごとに砂面の推移をシミュレーションしたものです。風速・風向に関しては1時間ごとのデータをもとに、それらにゆらぎの要素を加えてリアルタイムにシミュレーションできるようにしました。これらをみると、台風と思われる強風がある8月末を除いて、目立った堆積は見られず、北側1スパンとエントランスのサンクンガーデン付近の窪地のみに堆積が見られることが分かります。 特に北側の部分は堆積量が多く、構造上の荷重計算に再検討を促すこととなりました。また1日単位のシミュレーションでは、昼間堆積した砂が、夜間の南東風により殆ど押し戻されている様子が観察されました。
●風向によるシミュレーション
  下図は、16方位の風に対してどのように、砂が堆積するかをシミュレーションしたものです。南側は県道、東側は立ち上がりがあるため砂の流入はなく、南〜東方位からのシミュレーションは除外しています。 これらの各方位からの風に対する堆積結果をもとに、屋上の曲面形状を検討しました。
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